ドケルバン病についてお悩みの方
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)の症状でお悩みではありませんか?
- 親指の付け根が痛み、動かすのが苦痛だ
- デスクワークでパソコンを使っていると手首や特に親指が痛い
- 抱っこや授乳時に手首が痛い
- 放置していたら肘や肩も痛くなってきた
- じっとしてても痛い
- 痛み止めやサポーターをしても痛みが取れない
ドケルバン病とは、親指と手首を繋いでいる2本の腱「短母指伸筋腱」「長母指外転筋腱」や、その2本の腱を覆うトンネルのような「腱鞘」が炎症を起こしている状態です。
腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れ、母指を動かしたり広げたりするとこの場所に強い痛みが走ります。
患者さまの声
ドケルバン病の原因
親指を使い過ぎていたり、女性ホルモンの変動によって起こります。
親指の使い過ぎ
近年、スマホやパソコンをよく使う人たちが「ドケルバン病」と診断されることも多く、「スマホ腱鞘炎」という別名も付けられています。また、ギターやピアノなどの楽器演奏、ゲーム、グリップやボールを握るようなスポーツをする人も起こりやすい傾向があります。
親指に負荷をかけすぎることで、親指を伸ばすための腱(短母指伸筋腱)や広げるための腱(長母指外転筋腱)の表面が傷つき、腫れ、同時にその2つの腱を覆う腱鞘も厚くなり、腱の通り道が狭くなってしまいます。
さらに、腱の滑りも悪くなるので、親指・手首を使うとより炎症が広がり、腫れや痛みといった不快症状が酷くなるという悪循環に陥ります。
女性ホルモンの変動
ドケルバン病が女性に多いのは、女性ホルモンが関係しているためです。年齢別にみてみると、発症のピークが2回あるとされています。
その1:妊娠・出産時期:20~30代
- 授乳や沐浴で赤ちゃんの頭を支える時など、親指を広く開く動作を頻繁にすることで、親指に負担がかかる
- 妊娠・出産によるホルモンの関与
妊娠時期にはプロゲステロンという、妊娠の維持に必要なホルモンが通常期よりも多く分泌されており、 このプロゲステロンには、2つの腱を覆う「腱鞘を収縮させる」という作用も持っていることから、腱の滑りを悪くする原因の一つと考えられています。
その2:更年期:50代~60代
- 閉経に伴うホルモンバランスの変化
- 家事による手の酷使
一方、更年期の時期には、卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンが閉経に伴い、減少していきます。
エストロゲンは、女性らしい体つきを作る・髪や肌の潤いを保つ働きだけでなく、腱や関節を柔軟に保つと いう作用を持っているため、減少することで腱や腱鞘が炎症を起こす原因になります。
ドケルバン病の症状について
- 親指を動かしたり(広げたり)、力を入れたりすると、親指側の手首が痛くなる
- 親指側の手首あたりが腫れる
- 酷くなると、力が入らなくなる
☆セルフチェック
ご自分で簡単に出来るドケルバン病セルフチェックの一つにアイヒホッフテストというものがあります。
※強い痛み・しびれなどを感じたら、すぐにセルフチェックを中止して下さい。
- 親指を他の指で包むように軽く握る。
- 親指側を上にした状態から、ゆっくりと手を下の方に向け、下げる。
- この時に、伸ばされた手首に強い痛みがあれば、ドケルバン病が疑われる。
当院でのドケルバン病の治療法
西洋医学による治療法
一般的な西洋医学的な治療法としては、患部の安静・湿布などの投薬・ステロイド注射の投与などがあり、炎症が重症化している場合や再発を繰り返している場合には、手術をすることもあります。
東洋医学による治療法
東洋医学的治療では、筋や血と関係のある「肝」の不調が多くあると考えられています。当院ではこの「肝」の力を補い、五臓のバランスを整え、自分自身の力で治していく自然治癒力を高める全身治療を行うので、患部だけでなく全体を診ます。
鍼灸や整体それぞれの見方で身体の歪みや循環の悪さの根本はお身体のどこの部分なのか、自律神経の乱れはなぜ起きたのか、生活スタイルやストレスのかかる状況はあったか?など、細かにお話を伺いながら、丁寧にお身体の緊張や冷えなどを探ります。
その方それぞれに合った適切な刺激量で、オーダーメイドのツボの選択、筋肉のアプローチをしつつ治療をし、再発も防ぎます。
ドケルバン病の治療例
30代 女性 既往歴:無し
来院されるまでの症状
左の親指を曲げ伸ばしした時親指の付け根が痛い。
主にパソコンのデスクワークをしている時の痛みが強く、最近は中断せざるを得ないこともしばしば。一日中デスクワークで、書類をめくることも途中であるのでとにかくずっと手を動かしている。
納期に間に合わせないといけないというストレスもあり、常に緊張感と疲れが首肩や指先に負担としてかかっていることは自覚している。湿布を貼っても変化なし。休日はなるべく安静させていたが、やはり痛みは取れないし趣味のピアノもひけないので何とかしたいという思いから来院。
当院での治療・自宅でできる対策方法をアドバイス
手首周りは突っ張り感と浮腫みがあり、腕や首肩、背中の張りもかなりみられた。指・手首はもちろんのこと、長期間のデスクワークとストレス・疲労を和らげるように首肩から背中、肩甲骨周りの筋緊張をとっていく施術を行う。
自宅や仕事中のセルフケアをお伝えし実践してもらいつつ、週1回の治療を4回、その後2週間おきの治療をして、 現在は痛みは殆ど気にならない程度に変化している。
仕事が立て込んだり睡眠時間が削られて疲労が蓄積すると痛みは増すが、そうなる前の処置やコントロールが出来るようになっている。
「仕事の効率が上がり、集中して楽しく出来るようになった!趣味のピアノもまた出来て嬉しい!」とのこと。
どこに行ってもドケルバン病が治らなくお困りの方、是非一度当院にご相談ください。